理学研究科 Graduate School of Science

学びの 特長

理学研究科は、真理を探求し人類の知の最前線を切り拓き、長期的かつ普遍的に人類を支えてきた数学と自然科学を次世代に継承します。そして、真理の探究の結果得られた成果を社会に向けて発展させ、展開することをめざします。数学、物理学、化学、生物学、地球学、生物化学の6専攻を擁する総合的理学研究科とし、本学の理系大学院の教育・研究の中核を担います。

数学専攻 入学定員

博士前期課程 博士後期課程
21名 4名

物理学専攻 入学定員

博士前期課程 博士後期課程
55名 10名

化学専攻 入学定員

博士前期課程 博士後期課程
60名 10名

生物学専攻 入学定員

博士前期課程 博士後期課程
26名 5名

地球学専攻 入学定員

博士前期課程 博士後期課程
15名 3名

生物化学専攻 入学定員

博士前期課程 博士後期課程
23名 3名

※定員はいずれも予定

養成する人材像

高度な研究能力・研究経験、豊かな学識を生かして、アカデミアや産業界等における研究者・技術者や中学校・高等学校の教員など、 社会の各般において活躍できる人材を養成します。

数学専攻

代数学・幾何学・解析学・統計学・応用数学など広範囲の数学分野の教育・研究を行い、数学に関する高度な研究能力・研究経験、豊かな学識を活かして、国際的に活躍する研究者や産業界、教育機関などで科学技術の発展に寄与できる人材を養成します。数学研究所との連携により、数学の高度化と発展に対応し、専門知識を通して広く社会に貢献することをめざします。

研究テーマ
代数系、表現論、数論、多様体論、 微分幾何学、複素幾何学、位相幾何学、実解析学、複素解析学、確率論、常微分方程式論、偏微分方程式論、統計学、応用数学

物理学専攻

素粒子物理学・宇宙物理学・数理物理学・物性物理学を含む広範囲の物理学の教育・研究を行います。物理学の高度化と発展に対応できる人材、ならびに主体的な探究心、高い学識と創造力、倫理観を有し、先端科学技術の発展を通して広く社会に貢献できる人材を養成します。

研究テーマ
実験分野:クォーク、ニュートリノ、宇宙・天文、重力、超低温、レーザー冷却、半導体、光合成、パルス強磁場、光物性、磁性
理論分野:場の量子論、素粒子論、ハドロン・核反応、宇宙・重力、素励起物理、電子物性、非平衡統計力学、量子光学、生物物理、非線形物理

化学専攻

物理化学・無機化学・有機化学と境界領域を含む最先端かつ高度な化学の教育・研究を行います。化学を中心とする学際領域に対する興味と理解を持ち、化学の理論に基づいて、仮説の立案、実験的検証を含む化学研究の一連のプロセスを実践することができる高度専門職業人・研究者を養成します。専門知識を正確に扱い、国際的な視野を持って社会に貢献します。

研究テーマ
理論化学、分析化学、機能分子化学、光化学、生物無機化学、錯体化学、有機合成化学、構造有機化学、天然物有機化学

生物学専攻

微生物学・細胞生物学・生理学・生態学・分類学・進化生物学など広範囲の生物学分野の教育・研究を行います。生物学に関する高度な研究能力・研究経験を有し、豊かな学識を活かして、国際的に活躍する研究者、科学技術の発展に貢献できる人材、および産業界等における研究者・技術者や高度な政策立案を担い得る行政職員など、社会の各般において活躍できる人材を養成します。

研究テーマ
微生物学、タンパク質機能学、発生生物学、動物生理学、植物生理学、動物生態学、植物生態学、系統分類学、進化生物学

地球学専攻

第四紀自然学・固体地球物理学・地球情報学・自然災害科学・地球物質学・岩石学・地球史学等の教育・研究を行います。地球学分野の広範で体系的な専門知識の修得を通して、主体的探究心を育み、地球学の高度化と発展に対応できる人材、ならびに科学技術を通して広く社会に貢献できる人材を養成します。

研究テーマ
人と自然の相互作用史および都市地質学、岩石の破壊と変形および地震現象の観測と断層調査、地球情報の解析および利活用、火山噴火と自然災害史、X線・電子回折と分光法による鉱物学、地殻・マントルのダイナミクスと地球化学的進化、生物進化と地球環境変遷

生物化学専攻

生体分子科学・分子細胞生物学を基軸とし、創薬科学などの生命科学に関連した学際領域の教育・研究を行います。生化学、分子生物学、細胞生物化学、バイオテクノロジー、ケミカルバイオロジーなどの専門的な知識と論理的思考力、幅広い教養を身に付け、ヒトのさまざまな疾病の発症メカニズムの解明、疾病の予防方法の確立、創薬などに向けた最先端研究に取り組み、科学技術の開発・研究に貢献できる人材を養成します。

研究テーマ
構造生物学、生命化学、生体高分子化学、細胞機能制御化学、植物細胞生化学、細胞組織工学、分子生物学、細胞生物学、分子細胞遺伝学、放射線生物学

博士前期課程

  1. 学部と大学院博士前期課程のそれぞれにおいて完結性をもたせた教育を行いつつ、学部から大学院に至る教育を行うことのできる体系化された教育課程を編成します。
  2. 基礎科学分野の広範な専門知識と調査・研究方法を身に付けるため、最先端の研究を行う学内外の研究者による講義科目を置きます。
  3. 公正性の高い研究を実施するための基本的ルールや倫理観、先取権や知的財産の理解など現代社会が研究者や技術者に求める多様な知識や能力を養成するための科目を置きます。
  4. 社会の発展に貢献できる高度な研究遂行能力を身に付けるための研究・演習科目を置きます。
  5. 高度専門性を持つ研究者・技術者等に必要な能力を身に付けるための授業科目を置きます。

博士後期課程

  1. 博士前期課程、博士後期課程のそれぞれにおいて完結性を持たせた教育を行いつつ、学部から大学院に至る教育を行うことのできる体系化された教育課程を編成します。
  2. 社会の変化に柔軟に対応し、世界で活躍できる高度専門性を持つ研究者・技術者等としての研究能力を身に付ける科目を置きます。
  3. 社会の発展にも貢献できる高度で独創的な研究計画を企画・立案・評価する能力を身に付けるための研究・演習科目を置きます。

TOPICS 1

理学研究科の関連施設

数学研究所

21世紀COEプログラム「結び目を焦点とする広角度の数学拠点の形成」の採択(2003年度)を契機に、2003年9月に発足しました。文部科学省共同利用・共同研究拠点に認定されていて、毎年国内外から多数の研究者が訪れ、研究会、セミナー等が活発に行われています。

南部陽一郎物理学研究所

故南部陽一郎博士(大阪市立大学特別栄誉教授、2008年ノーベル物理学賞受賞)のノーベル賞受賞10周年を機に設立。南部陽一郎博士のボーダレスで自由な発想と独創性を重んじる研究理念の下、素粒子・原子核・宇宙・物性などの主要分野において世界レベルの最先端研究が活発に行われています。

TOPICS 2

「宇宙」の研究に理論・実験の両面から挑む

物理学の研究対象としての宇宙は、地球の外・星々の世界・私たちの世界の始まりから終焉までといったことを指しています。理学研究科物理学専攻では、理論・実験の両面から、多様でユニークな手法で「宇宙」の研究に挑み、国際的に重要な研究拠点を形成しています。

  • 理論宇宙物理
    相対論的非一様宇宙モデルや、ブラックホール・ワームホール・時空の特異点などの極めて強い重力が支配する物理現象を理論的に研究しています。
  • 電波観測
    国内外の望遠鏡を用いて、銀河・星間分子雲・星形成・惑星科学の観測的研究を、広く推進しています。そのための独自の望遠鏡や衛星搭載装置・検出器などの開発、実験室でのプラズマや分光などの宇宙に関わる実験も行っています。
  • 重力波実験
    重力波を観測して重力や宇宙物理における問題、さまざまな高密度天体の正体を解き明かすことを目的に、日本のKAGRA実験のデータ解析拠点として、観測データの解析やデータ取得系の構築を担っています。
  • 宇宙線観測
    宇宙を飛びかう極限的高エネルギー粒子「宇宙線」を米国ユタ州・南米ボリビアに建設した大型検出器で観測し、その起源と、関連する高エネルギー物理現象、宇宙線が伝播する宇宙空間の性質・構造を研究しています。

アルマ望遠鏡

KAGRAのアームトンネル
(提供:東京大学宇宙線研究所)

専攻 研究テーマ 教員名
数学専攻 「変分法、非線形偏微分方程式論」 高橋 太 教授
「等質空間の微分幾何学」 田丸 博士 教授
「統計的推測」 田中 秀和 准教授
「環の表現論とホモロジー代数」 源 泰幸 准教授
「都市間の人口移動現象を表す微分方程式の数理解析と数値解析」 山岡 直人 准教授
「モジュラー形式とL関数」 山名 俊介 准教授
物理学専攻 「レーザー冷却による量子縮退気体の物性研究」 井上 慎 教授
「電波望遠鏡観測による銀河の形成や星の誕生に関する研究」 大西 利和 教授
「宇宙を見る新しい目ー重力波ーを使った物理学・天体物理学の研究」 神田 展行 教授
伊藤 洋介 准教授
「複素スペクトル量子力学による開放系の緩和過程と量子光学の理論研究」 田中 智 教授
「分子性磁性体の新物質開発と新規磁気物性の開拓」 細越 裕子 教授
「超対称理論および高次元理論に基づく標準模型を超える素粒子物理」 丸 信人 准教授
化学専攻 「多体系における物性および反応性に関する理論と計算手法の開発」 麻田 俊雄 教授
「湾曲型π共役系の精密有機合成および機能開拓」 神川 憲 教授
「遷移金属触媒を用いる有機合成反応開発」 佐藤 哲也 教授
「光摂動による細胞内分子ダイナミクスの解明」 細川 千絵 教授
「有機金属クラスター錯体の創成と機能開拓」 松坂 裕之 教授
「ハイブリッド錯体システムの創成」 森内 敏之 教授
生物学専攻 「動物の季節適応の生理学」 後藤 慎介 教授
「環境要因による植物の成長と形態形成」 曽我 康一 教授
「シグナル伝達タンパク質の構造と機能の多様性」 寺北 明久 教授
「DNA 修復と翻訳後修飾の分子機構」 増井 良治 教授
「モリクテス綱細菌における三種の運動メカニズムとその起源」 宮田 真人 教授
「植物の進化発生学と古植物学」 山田 敏弘 教授
地球学専攻 「地球環境変遷史:化石刺胞動物の系統」 江﨑 洋一 教授
「地殻ダイナミクス:下部地殻の変成・変形作用」 奥平 敬元 教授
「巨大噴火・小規模噴火と火山災害」 三浦 大助 教授
「都市地質学:大阪平野の地盤特性」 三田村 宗樹 教授
「X線回折法と分光法を用いた鉱物の研究」 篠田 圭司 准教授
「地質情報の共有と利活用方法」 根本 達也 准教授
生物化学専攻 「活性硫黄・活性酸素を中心とした生体機能解明」 居原 秀 教授
「疾患関連タンパク質の原子レベルでの構造解析」 木下 誉富 教授
「ヒト疾患に関連した細胞内シグナル伝達と細胞応答」 佐藤 孝哉 教授
「機能性ペプチドを用いた細胞内薬物導入と疾患制御」 中瀬 生彦 教授
「細胞足場材料の開発と細胞挙動の解析」 森 英樹 准教授
「バイオ医薬品を指向したマイクロ抗体・抗体酵素」 藤原 大佑 講師

学位

博士前期課程 博士後期課程
修士(理学) 博士(理学)

標準修業年限

博士前期課程:2年
博士後期課程:3年

取得可能資格(予定)

  • 数学専攻:
    中学校教諭専修免許状・高等学校教諭専修免許状(数学)
  • 物理学専攻:
    中学校教諭専修免許状・高等学校教諭専修免許状(理科)
  • 化学専攻:
    中学校教諭専修免許状・高等学校教諭専修免許状(理科)
  • 生物学専攻:
    中学校教諭専修免許状・高等学校教諭専修免許状(理科)
  • 地球学専攻:
    中学校教諭専修免許状・高等学校教諭専修免許状(理科)
  • 生物化学専攻:
    中学校教諭専修免許状・高等学校教諭専修免許状(理科)
  • ※一種免許状を取得し、修了要件単位に含まれる科目のほか、大学が独自に設定する科目の履修が必要です。
    (申請中)ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期が変更となる可能性があります。

成果を自信に、さらなる高みをめざす

私は学部生のときに現在の研究室に配属になり、さらに研究を深めたいという思いを抱き大学院に進学しました。毎日実験と向き合い続けて得られた研究成果は米国化学雑誌の表紙として掲載され、高く評価していただきました。このことはとても大きな自信になりました。さらに、シンガポールの南洋理工大学にて短期留学の機会を得ました。海外の研究者の実験量、知識の豊富さ等に圧倒されましたが、文化の違いも含めてさまざまな経験をしたことで大きく成長することができました。現在は、帰国後に新たに得られた研究成果を次の発表論文にするために日々奮闘しています。

大阪府立大学大学院 理学系研究科 分子科学専攻 博士前期課程修了
(2021年3月修了)
湯蓋 彩加 さん

キヤノン/カネカ/堀場製作所/三菱UFJ信託銀行/西日本電信電話(NTT西日本)/大阪ガス/京セラ/TDK/毎日放送/住友ゴム工業/エア・ウォーター/日本ガイシ/国土交通省/日東電工/日本電気(NEC)/シャープ/三菱電機/キーエンス/花王/サノフィ/島津製作所/東レ/雪印メグミルク など

杉本キャンパス・中百舌鳥キャンパス
2024年度〜2026年度に杉本キャンパスに順次移転(生物化学専攻のみ中百舌鳥キャンパス)

※新大学の取得可能な免許・資格等は予定であり、今後変更の可能性があります。