獣医学研究科 Graduate School of Veterinary Science

※設置認可申請中

学びの 特長

獣医学は動物の医療を根幹とする総合的な動物科学であり、ウイルス、細菌や寄生虫といった病原体からヒトに至るまでさまざまな生命体を対象とし、これらの構造と機能を分子、細胞、組織、個体レベルで探求する生命科学の基盤としての側面もあります。
現代社会はさまざまなストレスにあふれ、家族の一員である伴侶動物に対する医療においても高度化が求められています。
さらに、国際交流の活性化に伴う人や動物の移動と物流の増大に起因する人獣共通感染症の脅威、食用動物の多頭飼育による動物由来感染症の増大、バイオテクノロジーを用いた畜産物の生産性の効率化や新薬の開発、またそれら食品・医薬品の安全性評価など地域社会の福祉や安全性にかかわる多様な問題が顕在化しています。
このような背景から、人、動物及び環境の健康と健全は3者が相まってはじめて成立するというOne Healthの概念が提唱され、獣医学への期待は益々高まっています。
本研究科では、これらのさまざまな問題を解決するため総合的な先端動物科学分野を担い、高度・先端獣医療、動物の構造と機能の解明、食の安全や感染症予防、そして高度・先端獣医療に貢献する人材を養成し、世界に向けて革新的な研究の発信をめざします。

獣医学専攻 入学定員

博士課程
13名

※定員は予定

養成する人材像

獣医学専攻博士課程は、本専攻の教育目的・教育目標に基づき、以下の能力を身に付けた人材を養成します。

  1. 獣医科学及び関連領域に関わる高度な専門性、深い学識を有している。
  2. 自然科学領域の幅広い知識と高い価値観を有し、諸問題に論理的かつ柔軟に対応できる。
  3. 自ら近未来の獣医学領域における課題を想定でき、独創的な発想に基づき問題解決に向けた立案ができる。
  4. 英語でのコミュニケーション能力を有し、アジアをはじめとする国際社会でリーダーとして活躍できる。

獣医学専攻では、全ての学生が、生命倫理、動物倫理および研究倫理の重要性、論理的思考力、英語によるプレゼンテーション能力および学位論文作成に必要な高度な研究能力を習得するための共通科目を開設します。さらに、専門教育を行うために、獣医学専攻の教育課程には動物構造機能学コース、獣医環境科学コース、獣医臨床科学コースの3つのコースを配置します。

動物構造機能学コース

医薬品、化粧品、食品メーカーなどにおける専門職あるいは教育・研究職をめざす者に対し、動物の生命維持ならびに疾病発症に関わる形態的・機能的仕組みに関する深い知識を修得させます。さらに、ヒトの健康に関わる諸問題の探索、分析、解決に必要な能力を身に付けた専門家を養成するため、多種多様な生命現象の探求に必要な研究環境を提供します。

獣医環境科学コース

全ての授業を英語で学び、単位取得できるインターナショナルコースとして食の安全、人獣共通感染症および家畜衛生の分野でグローバルリーダーとして活躍できる人材の養成をめざします。また、バーチャル研究所である食品安全科学研究センターやアジア健康科学研究所と連携し、海外の大学や研究機関、国内の行政機関および産業界とも積極的に連携し、研究・教育活動を展開します。

獣医臨床科学コース

本研究科のOne Health の理念に基づき、さまざまな動物の多様な疾患について深い知識を獲得し、その病態解析法、診断法あるいは治療法について新たな提唱ができる専門家を養成することを目的とし、動物およびヒトの医療へ還元可能な研究を実施できる研究環境を提供します。また、地域獣医療のリーダー的人材を養成するため、高度臨床実践トラックを設置し、伴侶動物診療学特論を開講することで獣医臨床センターでの実践的な獣医臨床プログラムを提供します。

TOPICS

教育・診療・研究が一体化した獣医学教育研究拠点「りんくうキャンパス」

りんくうキャンパスには、動物診療と先進的獣医療研究を行う「獣医臨床センター」と実験動物の先端的研究を担う「動物科学教育研究センター」が併設されています。また、海外からの短期・長期留学生を多数受け入れており、グローバルな視点で獣医学に関する学術交流を体験できます。

研究テーマ 教員名
「細胞内輸送システムによるミエリン形成・維持機構の解明」 桑村 充 教授
「野生動物の腸管環境から学ぶ寄生虫感染の新規防除法の開発」 松林 誠 教授
「炎症性疾患予防の推進に向けたインターロイキン-19の応用研究」 東 泰孝 准教授
「幹細胞由来エクソソームを用いた新規治療法の開発」 西田 英高 准教授
「イヌおよびネコiPS細胞を用いた再生獣医療への応用」 鳩谷 晋吾 准教授
「難治性疾患治療薬としての新規ボツリヌス毒素製剤の開発に関する研究」 幸田 知子 助教

学位

博士課程
博士(獣医学)

標準修業年限

博士課程:4年

多様な研究分野に触れ、臨床現場に生きる力を育む。

私は学部生の時から大阪府立大学で獣医学を学んできました。卒業研究を通して研究活動の楽しさを教えていただき、研究成果を臨床応用へつなげていきたいと思い、進学しました。また、本学大学院ではさまざまな研究分野のスペシャリストと情報交換することができ、共同研究を行うことができるのは非常に魅力的でした。現在は、獣医外科学教室に所属しており、脊髄損傷に苦しむ動物に対する新規治療法の開発を目指して研究活動に励んでいます。また、獣医師として本学獣医臨床センターにおいて診療にも参画することで、臨床現場での課題を明らかとし、研究成果を臨床現場に還元できる研究を続けていきたいと思います。

大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 獣医学専攻 博士課程2年
吉﨑 香琳 さん

九州大学薬学部/東京大学農学部/岡山大学医学部/愛媛大学・プロテオサイエンスセンター/農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究部門/国立がん研究センター/和歌山市/京都大学大学院医学研究科附属動物実験施設/大阪府立大学獣医臨床センター/日研生物医学研究所/Bangladesh Agricultural University, Bangladesh/University of Rajshahi, Bangladesh/Khulna Agriculture University,Bangladesh/University of the Philippines Los Baños/Poultry Products Quality Control, the Philippines/Thamassat University, Thailand/University of Peradeniya,Sri Lanka/Stanford University, USA

※新大学の組織・カリキュラム・取得可能な免許・資格等は設置認可申請中のため予定であり、今後変更の可能性があります。