躍動する学生たち | 乾 聡介

躍動する学生たち

好奇心に突き動かされ、未知の領域に踏み込む。

2021.02.22

乾 聡介(いぬい そうすけ)さん

大阪市立大学大学院
理学研究科 数物系専攻 後期博士課程1年(2020年12月現在)

研究に対する熱意は国境を超え、次のステージへ。

 高校生の時に参加した物理学に関する講演会で感銘を受け、めざす進路を見つけました。将来を見据えて物理学と英語を合わせて学びたいと思い、アリゾナ大学へ。大学では量子渦に興味を持ち、研究に取り組んでいました。卒業後はさらに知識を深めたいと考えていたところ、量子流体力学の先進的な研究を推進されている教授がいらっしゃると知り、本学大学院への進学を希望。現在の主なテーマは「ヒートスポットの周りの量子渦タングル」です。この研究の成果の一例として、加速器※の性能向上を実現する可能性があると言われています。加速器は新薬開発などの実用にも使われるもの。日常生活のあらゆる場面で物理学が応用されている点に面白さを感じています。
※加速器:電磁波等により粒子を加速してエネルギーを高める装置

人との繋がりが知的好奇心を刺激する。

 本研究科の特徴の一つに、海外での学会発表をはじめとする海外研修への参加が単位認定されることが挙げられます。私は修士課程の間に約10回、学会や研究会などに参加しました。さまざまな方との交流や意見交換をはじめ、講義ではカバーしきれない領域の話まで聞くことができるため、新しい知見を吸収する良い機会となっています。さらに、学内での共同研究も進んでおり、超低温物理学研究室が行った実験の結果を数値計算で再現できるか検証することも。横の繋がりが強く、実験と理論を結び付けた学びが展開されていることも魅力に感じています。研究に対する熱意や知的好奇心は尽きることがありません。まだ解明されていない領域へ、今後も果敢に踏み込んでいきたいです。

プロフィール

 アメリカ・アリゾナ大学を卒業後、本学大学院に入学。量子渦に着目した研究に取り組み、日本学術振興会特別研究員DC1に採択されている。