躍動する学生たち | 杉本 和子

躍動する学生たち

世代を超えた知の交流拠点で、“働く女性”の姿から、社会を読み解く

2021.03.10

杉本 和子(すぎもと かずこ)さん

大阪府立大学大学院
人間社会システム科学研究科 人間科学専攻 博士後期課程3年(2020年12月現在)

若い世代に刺激を受けながら研究活動と家庭の両立を図る。

 芸術大学で学び、民間企業でホテルや飛行機の内装を手掛けていました。その後、美術教員として中学校、高等学校に勤務。一線を退いたタイミングで友人の誘いを受け、本学大学院の授業を見学させていただきました。進学の決め手となったのは、興味のあった女性学やジェンダー研究に精通された先生がいらっしゃること、また研究活動を支える奨学金制度が充実していたことです。現在は親の介護や孫の世話と両立しながら、研究活動に取り組んでいます。ゼミでは大学生と交流する機会もあり、世代間で異なる感覚や価値観にふれることも。よい刺激を受けながら研究に打ち込んでいます。

スクリーンに映し出される“女教師”から社会で働く女性の真の姿に迫る。

 研究テーマは、「戦後日本映画の中の『女教師』像」です。自身の経験を一歩引いた目線から見つめることができればと思い、このテーマを設定。年間150本の映画を見るほど映画好きということもあり、戦後日本映画で描かれる“女教師”表象を分析しています。例えば、女教師を演じた女優のキャスティングひとつとっても、年代によってイメージは全く異なります。作品の背景に潜む当時の日本の社会情勢をジェンダーの視点から分析することで日本の戦後民主主義の本質にまで考察を深めることができます。この研究を通して、複雑な社会構造や時代背景に翻弄されながらも強く働き続ける女性の姿を見つめていきたいと思っています。

プロフィール

 芸術大学を卒業して民間企業に就職。その後、美術教員として中学校、高等学校で約30年勤務。友人の勧めもあり、本学大学院で学ぶことを決め、現在はTAとして講義のサポート等も行っている。